ブライトスタッフ通信vol.239

今年は、高山まつりに合わせて桜が開花しそうな気配ですね。

今回は歌の歌詞から人生を見つめてみたいと思います。昭和の歌姫と言われた美空ひばりさんの名曲に「川の流れのように」という曲があります。私も大好きな曲なのですが、その中に「ああ川の流れのように おだやかに この身をまかせていたい」という歌詞があります。この歌詞に人生を楽に生きるコツが隠れているような気がします。

私たちは生きているとさまざまな困難や障害、他人と出逢います。そんな時に何とか打ち負かそうとか、自分の都合の良いように変えていこうとか、相手を変えようと努力しますが、たいていは変わらない現実に落ち込むことが殆どです。たとえ運良く状況を変えられたとしても、後で同じような困難に翻弄されたりします。

川の流れで喩えるならば、川が流れを遮る大きな岩を動かそうと一生懸命一箇所に留まっているようなものです。川は大きな石にぶち当たったら、そこをスルリと避けてどんどん下流に向かって進んで行きます。

誰かに嫌なことを言われたり、嫌な態度を取られたりした時は、川が石にぶつかった時なのでしょう。そこに踏みとどまらずにサラリと避けて、人生を進むことが楽に生きるコツのような気がします。同じところでグルグルと同じ人、同じ問題にぶつかっていては溜め池のような人生を送ってしまいます。「溜め池人生」なんて歌の歌詞にもなりそうにありません。川の流れが石にぶち当たった時を知る心のサインがあります。それは誰かの言動を見たり聞いたりしたときに「イラッ」とした時です。この「イラッ」が石にぶちあたった時ですから、自分で「あー今石にぶちあったから、スルッと逃げよう」と意識することで川の流れのように切り抜けられます。

自分の思考の癖を知ることが川の流れのように生きるコツだとも言えます。目の前の石に「変われ」「邪魔をするな」と言っても石は聞く耳を持たず、目の前に居座り続けます。もし貴方が同じ人や同じ事象で何度もつまづいたり、嫌な思いをしているとしたら、石のせいでもありますが、石の前で留まっているからとも言えます。ため池に石がドカッと腰を据えて、水が動いていない状態です。相手が変わらないから辛いのじゃなく、貴方が自分自身の状態を見ようとしないことが現状から変われない原因だとしたらどう思いますか?

川の流れのように生きようと思えば「あーこんなところに邪魔な石があるなー、避けていこう」とスルーするのが得策です。人生最後の日に、それまでの人生を振り返って川の流れのような人生だったと思うのか、溜め池のような人生だったと思うのかは貴方の心の持ち方次第だと思いませんか?