師走ともなると雪もちらほら降ったりして冬らしくなってきました。今年は夏が長いなーと思っていましたが、ちゃんと冬はやって来るんですね(笑)
今回は誰かにコントロールされない人生を送るというテーマで書いてみたいと思います。誰かにコントロールされていると聞くと違和感を感じる人も多いと思います。「自分はコントロールなんかされていない、自分の生きたいように生きている。」と思っている人が殆どではないでしょうか。ではここで質問です、貴方は身近な誰かが貴方に対して不機嫌な態度をとった時に、心がザワザワすることはありませんか?誰かにキツイことを言われて長く気持ちが落ち込むことはありませんか?
不機嫌な態度をとる人は、何故あなたに不機嫌な態度をとると思いますか?小さい子供のころを思い返してみてください。お母さんやお父さんに自分の主張を聞いてもらえなかった時や友だちと遊んでいて自分の思いと違ったことをされた時に、泣いたり怒ったり不機嫌になって、態度で不快感を表したことはありませんか?子供は語彙力やコミュニケーション力が乏しいので態度で「私の希望と違うことをされて、不愉快だー!」と表して周りの人をコントロールしようとしているのです。それを見て周りの人は、「どうして機嫌が悪いのかな」と察知して、子供の機嫌を取ろうとします。コントロールするほうもコントロールされる方も無意識でやっています。親が子供の顔色を窺って子育てをすると、子供はますます態度で不快感を表して、自分の不機嫌な態度で周りの人が動いてくれる(コントロール出来る)という成功体験を積み重ねて、大人になっても不快なことがあると誰かに不機嫌な態度を示してコントロールしようとします。これが不機嫌な人の行動理論です。大人になって語彙力やコミュニケーション能力が身についたら、言葉で相手に伝えればよいことなので、不機嫌な態度を現す人というのは精神的に未熟であることを大々的に宣伝しているようなものです。あるいは貴方に対して幼児性を見せつけたい「かまってちゃん」なのかも知れません。
誰かにコントロールされる人生というのは、意図せずとも誰かの思惑通りに自分が生きているということです。無意識的に他人をコントロールしようとする人の意図を汲み取れるようになると、惑わされるどころか、幼児を見ている時のような穏やかな気持ちになれそうな気がしませんか。
世の中にはあなたをコントロールしようとする策略が有象無象あふれています。ステルスマーケティングやSNS広告などでコントロールされていることが分からないことも多々あります。洋服の流行などもアパレルメーカーの策略です。洋服の流行というものが存在しなかったら古くなった洋服がいつまでも着れるので、洋服が売れなくなってしまいます。流行を追う人が居るから毎年洋服が売れて、まだ着られる洋服が捨てられるのです。
誰からも、何者からもコントロールされずに生きていくことは不可能です。コントロールされることを全て拒絶するのではなくて、コントロールされていると自覚することが大切なのです。誰かが自分のことをコントロールしようとしてきたら「おっとその手にはのらないぞ」と心の中で呟いて、不機嫌な態度の人に「おはようございます、今日の洋服素敵ですね」と相手の期待を裏切る態度で接することが最大の反撃です。一緒に不機嫌になったら相手の思うつぼです。自分の人生のハンドルを自分で握ることで人生はより楽しくなります。