ブライトスタッフ通信vol.243

昼間は猛暑で体力を消耗していますが、夜はオリンピックの結果が気になって夜更かしをした人も多いのではないでしょうか。この通信が読まれる頃にはオリンピック熱もおさまっている事でしょう。

今回は私が、自分の人生においても会社経営においても根幹としている考え方、仏教の教え「因果の道理(いんがのどうり)」についてお話ししたいと思います。

貴方は自分の運命は何によって決まると思いますか?天から与えられたものですか?生まれた時に決まっているのでしょうか?自分ではどうにもならないと思っていますか?
 仏教では自分の運命は自分が行う行為(心、口、身体)によって未来が決まると教えています。仏教を説かれた釈迦は厳しい修行の上35歳の時に仏の悟りを開いて、宇宙の真理を知り、世の中のことがどういう仕組みで成り立っているのかを人々に説いてまわりました。それを仏の教え=仏教といわれています。その仏教の根幹の教え(木の幹であり根っこである教え)が「因果の道理」といわれる教えです。原因と結果の法則とも言われます。

私たちの心で思う事、喋る言葉、身体でやることには、善い種まきと悪い種まきがあって、自分の蒔いたタネは必ず自分の人生上で芽を出すと言われます。善い種をまけば善い運命に恵まれ、悪い行いをすれば悪い運命に遭う。自分の蒔いたタネによってすべて自分の人生が作られるということです。これには一つの例外も認められません、だって宇宙の法則ですから。因果の道理なんて初めて聞いたよっていう人でもこの法則を少しは信じていると思います。だって誰も見ていなくても道にゴミを捨てたり、他人の物を盗んだりしないのは、誰も見ていなくても悪いことをしてはいけないと思うからでしょう。罰が当たるという考えもここから来ているのだと思います。

この法則を信じているといろんな場面で腹を立てることが少なくなります。たとえば同僚がバレないように仕事をサボっているのを目撃した時に、普通なら「どうしてアイツは上手くサボって処罰を受けないんだ。」って腹を立てませんか?でも因果の道理は宇宙の法則ですから、サボっている人にはそれなりの運命がやってきます。今すぐにではないかもしれませんが、やがて必ず自分の身に降りかかってきます。ですから自分が腹を立てるのは得策ではないのです。だってそれで自分が腹を立てていたら、そこで自分が「腹を立てる」という悪い種をまくでしょう。それは単純に自分が損をしていると思いませんか。だって同僚の悪行を見ることによって蒔かなくてもいい種を蒔いて、自分に悪い運命がやってくるのですから。テレビニュースに出てくる悪徳な人も、法律で裁けないような罪を犯した人でも、警察の捜査の手をかいくぐって時効まで逃げ延びた人も、必ずその報いは自分が受けるのです。

逆に善い行いは自分に善い運命をもたらしますから、誰も見ていなくても善い行いをするのに躊躇する必要はありません。誰かに見て褒めてもらう必要もありません、誰も褒めてくれなくても必ず自分に幸運をもたらしますから、自信をもって善い行いをしましょう。因果の道理は誰にも忖度しませんし、嘘もつきません。蒔いたタネに応じた結果が自分に降りかかります。