ブライトスタッフ通信vol.256

 年々、夏の暑さが厳しくなり、残暑も厳しくなっているような気がします。この暑さにバテていませんか?

 今回は、貴方に「どんな人になりたいか」ということを考えて頂きたいと思います。「どんな人になりたいか」とは、言い方を変えれば貴方の夢ということです。

旅行に行く時、殆どの人がまず行先から決めると思います。行先の決まらないまま車に乗ったり、列車に乗る人は少ないと思います。ところが人生となると、目的地も決めないまま走り出すことが良くあります。若いころの私が正にその状態でした。どんな職業に就くかも、どんな大人になりたいかも漠然として決まらないまま大学に行ったり、仕事に就いたり、友人と遊んでいました。

子供のころ「貴方の夢は?」と聞かれれば、お花屋さんになりたい、とか公務員になりたいとか、看護師になりたいと答えたと思います。大人になって現実に就職して、ある程度自分の未来像が見えてくるとどんな風に自分の未来像を描くでしょう。「営業職で頑張って部下から頼られる管理職になりたい。」とか「利用者やその家族から信頼される存在になりたい」だとか「家族から頼られる一家の主になりたい」などあると思います。

子供のころの未来像はただ単に「○○(名詞)になりたい」だったのが、大人になると「○○(形容詞)な○○(名詞)」のように具体的な目標に変わってきます。

犬や猫は自分の人生列車なんて考えたこともなければ、「こんな犬になりたい」とか「こんな猫になるのが夢です」なんてことは考えません。犬や猫もエサが欲しい時に頭を使って努力工夫をすることは出来ます。箱をひっくり返したり、穴に詰まった餌を掘り出したり。だから、○○が欲しいとか、○○が食べたいといった欲求(目標?)は動物に近い欲求だといえます。人間だけが「自分が生きる意味」を考えたり、目標を設定してその目標に向かって努力ができるのです。「尊敬される上司になりたい」とか「お客さんから信頼されるスタッフになりたい」という自身の在り方を目標に出来ます。目標は不変の固定的なものである必要はないと思いますし、その時その時の心のあり方で変わって良いと思います。

目標を達成するために、どんな努力をしたら良いかは自分で考えることが大切です。誰かにこんな努力をしなさいと言われて行動するのはあまり意味がありません。なぜなら同じ行動をし続けて目標達成できるほど物事は単純ではないからです。目標を達成するためには、やり方を少しずつ変えたりして上手くいく方法を探りながら進むプロセスが大切なのです。その工夫の過程こそが自分を成長させますし、それによって目標を達成できた喜びは誰かに褒められるより喜びより、遥に大きなものです。

元AKBの高橋みなみさんが「努力は必ず報われる」と繰り返し言っていましたが、目標に向かっての努力が自分を成長させるし、そこで得られる喜びは何物にも代えがたい喜びだと私も確信しています。

あなたの人生列車が何処に向かって進んでいるのか、他の人は誰も関心がありません。でも自分の人生列車が何処に向かっていくか、どんな人生を送ってどこで列車を降りるのかを考えるだけで人生の充実度は大きくかわります。今一度自分の人生列車が何処に向かって進んでいるのか、よく考えてみませんか。

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