長い長い夏がようやく終わって秋らしくなってきましたが、まだまだ日中は半袖で過ごせますね。季節の変わり目で風邪などひかれていませんか?
今回は、「貴方の頭の中から消し去りたい、嫌な人の記憶を消す」というテーマでお話ししたいとおもいます。誰でも「嫌いな人」と聞いて頭に思い浮かべる人がいると思います。「嫌味を言われたあの人」「いつもネチネチいじめるあの人」「怒鳴ってきたあの人」思い出すだけで「イラッ」としたり「ムカッ」としたりする人が誰にでもあると思います。私たちの脳は覚えることより忘れることの方が苦手です。最近楽しかったことを5つ挙げるよりも、腹が立ったことを5つ挙げる方が簡単ではないでしょうか。これは私たちの脳の仕組みが生命を守ることを最優先としているからです。「嫌な記憶=自分の命を脅かすもの」として強く脳の偏桃体に記憶するからです。プライベートな出来事の記憶よりも職場での記憶が残りやすいのも、仕事という事柄が自分の生活の基盤に直結しているからです。不快な記憶=生命を脅かす記憶として長く留まる傾向があります。太古の地球であれば、人間を襲う動物や整備されていない道など命を落とす危険を記憶にとどめることに重要な意味があったといえますが、現代で自分の生命を脅かす存在というのは殆ど無いかもしれません。ですから、重要でない記憶はむしろ忘れた方が健康的に生きられるでしょう。
貴方が経験した事実は確かに実際にあった出来事だと思いますが、今この瞬間目の前に嫌いな相手がいて、貴方を苦しめ続けている現在進行形でないならば、貴方の記憶の中で貴方が作ったビデオ動画がリピート再生されていて、脳内ビデオの主人公が貴方を苦しめている元凶です。つまり貴方が嫌な相手も被害を受けている自分も自作自演なのです。嫌な記憶は苦しみの引き金になるから忘れたいと誰でも思うでしょう。でも忘れようとすればするほど、忘れられなくなるのが嫌な記憶なのです。心理学者のダニエル・ウェグナーが行った有名な「シロクマ実験」と言われるものがあります。被験者に「白熊のことを考えないように」と指示を出し、後でどれだけ白熊のことについて思考していたかを調べると、何も指示されなかったグループより「考えるな」と指示されたグループの方がより長く白熊について思考していたというものです。
つまり私たちは、嫌な出来事を忘れようと意識すればするほど、記憶が強固なものになっていくということです。ではどうすれば嫌いなあの人を脳内から消せるのでしょうか?色々な手法が公開されていますが今回紹介するワークは難しいワークではありません。一番やってはいけないのは、誰かに何度も愚痴ることや忘れようとすることです。場景を思い出してムカムカした気分を思い出すと、記憶を呼び覚まして記憶をより強固なものにしてしまうからです。
では20分ほどの動画ですが、ご覧ください。
【動画】ネガティブ感情を一瞬で消す方法/怒り・悲しみをリセットする実践ワーク/記憶を書き換える脳内操作とは |
出典:YouTube「Mindset Coaching Academy」より