皆さんは冬が好きですか?私は雪で景色が変わるのが好きですし、雪かきが好きなので冬は好きです。「冬来たりなば春遠からじ」と言われるように春の訪れの前触れですもんね。
今回は、自分の周りに起きている出来事を整理して、イライラしたり腹を立てない方法を考えてみたいと思います。
まず初めに心理学者のアルフレッド=アドラーの提唱する「課題の分離」ということについて考えてみましょう。課題の分離というのは、問題が起きた時の当事者が誰なのかを考えて、自分の解決しうる課題ではないとなった場合に問題から遠ざかったり、考えるのを止めるということです。私たちの身の回りに起きている問題を書き出してみると、意外にも自分とは関係ないことで気を揉んでいることが多いのに驚きます。例えば身近なあの人がご機嫌斜めなのは、貴方には全く関係ありません。貴方に挨拶をしないあの人も関係ない問題です。同僚が仕事をサボっているのも関係ありません。相手が人間だとどうにか出来ると思うのかもしれませんが、動物園で怒って糞を投げつけているゴリラを見たら殆どの人が糞を浴びないように遠くへ逃げるのではないでしょうか。人間でも機嫌の悪い人がいたら、糞を投げつけているゴリラだと思って遠くへ逃げるのが得策です。
| 自分の課題 | 他者の課題 |
| ・自分が他者からどう見られるか ・勉強しない子供にどう接するか ・部下の生産性や売上げを上げるために、どんなアプローチをするか ・機嫌がコロコロかわる上司にどう接するか(または、どうかわすか) ・同僚のあの人より、生産性の良い仕事をしよう、自分の納得のいく仕事をしよう ・挨拶は相手も目を見て、自分が気持ちよくなる挨拶をしよう(相手の態度に関係なく) ・あの人にどうやって礼儀の大切さを教えたらいいだろうか | ・他者が自分のことをどう思っているか ・勉強しない子供がどうしたら勉強するようになるか ・売上げや生産性を気にしない部下に腹が立つ ・機嫌がころころ変わる上司を何とかしたい ・同僚のあの人は仕事の能率が悪いのに、よくサボっている ・あの人は自分が挨拶をしても、目も合わせないし、挨拶をしないこともある ・あの人は礼儀を知らない人で人を不快にさせる |
こうやって書き出してみるとわかりますが、自分の課題について悩むことは有意義ですが、他者の課題についてどれだけ悩んでもどうすることも出来ませんし、悩む時間が無駄です。でも多くの人が多くの場合において、他者の課題でヤキモキして悩んでいます。むしろ他者の課題を一生懸命解決しようとして、自分の課題についてすっかり忘れてしまっている人が多いのではないでしょうか
「過去と他人は変えられないが未来と自分は変えられる」と言ったのはカナダの精神科医エリック・バーン氏です。自分の悩んでいる問題を一度整理してみませんか?意外と何でこんなことで悩んでいたのかと思えるかもしれませんよ。