最近まで日中半袖でも暑いと感じていたのに、朝晩めっきり涼しく(寒く?)なってファンヒーターを出された人も多いのではないでしょうか。
今回は、人間関係を円滑にする「傾聴」についてお話ししたいと思います。
相手の話を、きちんと聴いていますか?
職場での人間関係やコミュニケーションを良くするために、大切なのが「傾聴」です。傾聴とは、単に相手の話を聞くことではありません。「この人は何を伝えたいのだろう」「どんな気持ちで話しているのだろう」と相手に関心を持ち、最後まで耳を傾けることです。
相手が求めているのは、正しい答えとは限らない
私たちは、相手の話を聞きながら、つい「自分ならこうする」「それは違うのでは?」と考えたり、すぐにアドバイスをしたりしがちです。しかし、相談している人が最初に求めているのは、必ずしも解決策ではありません。「まずは自分の気持ちを分かってほしい」と思っていることも多いのです。
例えば、同僚から「最近、仕事が大変で……」と言われたとき、「みんな大変だよ」「忙しいのは仕方ないよ」と返してしまうと、相手は自分の気持ちを理解してもらえなかったと感じるかもしれません。そんなときは、「仕事が忙しくて大変なんだね。特に何が大変なの?」と聞いてみましょう。相手は安心して話を続けることができます。
また、仕事で失敗した人に「次から気をつければいいよ」とすぐに結論を出すのではなく、「それは大変だったね。何があったの?」と、まず話を受け止めることも大切です。話すうちに、本人が原因や解決方法に気づくこともあります。
聴き方を少し変えるだけで、関係は変わる
傾聴では、言葉だけでなく態度も重要です。相手の方を向く、うなずく、適度に相づちを打つ、「そうだったんですね」「それは大変でしたね」と返すなど、相手が話しやすい反応を意識しましょう。反対に、スマートフォンやパソコンを操作しながら聞いたり、話の途中で結論を決めつけたりすると、「ちゃんと聞いてもらえていない」と感じさせてしまいます。
忙しいときに相談を受けた場合も、「今は無理」とだけ答えるのではなく、「今の仕事が終わったら15分くらい時間を取るよ」と伝えるだけで、相手の安心感は変わります。
もちろん、相手の話にすべて同意する必要はありません。気持ちを受け止めることと、意見をそのまま認めることは別です。「そう感じたんだね」と受け止めたうえで、「では、どうしたら良いと思う?」と一緒に考えることも、立派な傾聴です。
自分が話すよりも、相手の話を聴いてみる
傾聴がなぜ大切なのか。それは、皆さん自身がよく知っているのではないでしょうか。自分の話を誰かにじっくり聞いてもらうと、うれしくなったり、気持ちがすっきりしたりしませんか?
多くの人は、自分のことを話したいという気持ちを持っています。だからこそ、自分が話したい気持ちを少し抑え、相手の話に耳を傾けるだけでも、相手に安心感や信頼感を与えることができます。
「話すこと」だけでなく、「聴くこと」も大切にする。そんな小さな心がけが、相手を思いやり、信頼できる職場づくりにつながります。今日から、誰かに話しかけられたとき、いつもより少しだけ相手の話に集中してみませんか。