春が終わるか終わらないという間に、夏のような暑い日が続いています。地球規模で我々を取り巻く自然環境が昔と比べて変わってきているような気がしますね。
今回はコミュニケーションについて考えてみたいと思います。皆さんは人とのコミュニケーションについてどう考えていますか。他の人とつながりたくないという人は少ないのではないでしょうか。コミュニケーションが上手な人ほど人生が豊かになるという統計結果もあるほど、コミュニケーションスキルというのは大切なものです。よく他人に媚びたくないと言って無愛想な態度をとっている人もありますが、媚びを売って人格を変えるという話ではありません。今からお話しするのは、腹の中でどんなに嫌っていても、他人を気持ちよくするスキルを使うことによって、相手も喜び自分も得をするWINWINの関係を築く提案です。
相手に嫌われてもいいのは、執拗なセールス電話や詐欺電話、自分を都合よく利用しようとする知人などで、こんな人とは一生縁が切れても全く困らないと思える相手です。たまにお店でクレームを伝えるのに感情的になって怒っている人がありますが、そのお店で今後一切買い物をしないとか、クレーム対応で有利な条件を引き出せずに最低のクレーム対応をされてもいい、一緒にいる家族にどう思われてもいいと思うなら何を言ってもいいと思いますが、自分にとってより良い条件で解決を望むのならば、相手に感情的にならずに事務的にきちんと対応してもらうことを目指した方が得策だと思います。
そのためにはまず、コミュニケーションにはバーバルコミュニケーション(言語によるコミュニケーション)とノンバーバルコミュニケーション(非言語によるコミュニケーション)があることを知ってください。メラビアンの法則によると人の印象を決めるのはノンバーバル(表情、視線、身だしなみ、姿勢、ジェスチャー、声のトーン、大きさ、話す速さ、抑揚など)が93%であると言われます。
そんなことは知っていると思っている人はいるでしょう。では実践できていますか?と答えられて〇〇に気を付けてやっていますと答えられない場合は、ほぼ出来ていないと思って間違いないと思います。一つ例を挙げるなら、だれかと1対1で挨拶をするときに、目を見て挨拶をしていますか?一瞬目が合ってその後「おはようございます」と言う人も多いのではないでしょうか。「一瞬見ること」=「一瞥(いちべつ)」と言いますが、一瞥するという表現はあまり良い場面で使われません。少なくとも相手に敬意を払った態度でないことは一瞬で伝わります。挨拶をする前とした後に相手の顔を見るだけで貴方の印象はガラッと良くなります。
相手に敬意を払うと書きましたが、敬意を払うということについて多くの人が誤解していると思います。相手が自分より格上だから敬意を払うのでしょうか、いいえそうではありません。天皇陛下の立ち居振る舞いを例にあげてみます。格上格下という観点から見るならば、天皇陛下より格上の国民はいないでしょう。でもその最上位格の天皇陛下は国民を見下したような態度をとっているでしょうか?いいえ全く逆です、小さな子供に対しても丁寧な言葉づかいで温容に接しておられます。多分ですが、天皇陛下は国民に気に入られようと忖度して、そんな態度をとっているのでは無いと思います。言葉や態度で相手を威圧したり、従わせる必要が無いから余裕から出てくる態度だと思います。でもそれで天皇陛下を馬鹿にするような人はいません。親しみと敬意をもって日本国の天皇陛下と見ている人が多いと思います。逆を言えば敬意を払わず、圧をかけてくる人は自分が格下だという無意識的な自覚から出てくる態度だとも言えるのです。テレビでよく見る政治家のマウント合戦も、格下であることを悟られないように必死になって頑張っているのでしょう。
ノンバーバルコミュニケーションにおいて相手に敬意を払うというのは重要なことです。敬意を払う人は相手から敬意を得られます。心理学では返報性といわれますが敬意に敬意のお返しが返ってくるということです。自分に敬意を払えと強要するよりも、自分が先に相手に敬意を払った方が確実に欲しいものが得られます。 次回はいかにノンバーバルコミュニケーションスキルを上げるかということについて深堀したいと思います。