ブライトスタッフ通信vol.254

 豪雨に見舞われたり猛暑が続いたり、昔と比べて異常な気象が当たり前になって異常が通常になってきているのに慣れてきましたね。

 今回は先日知り合いの方のエピソードが面白かったので、その方のエピソードを題材に考えてみたいと思います。私の知り合いの70代男性が先日こんな話をしてくれました。「この前車を運転していたら、シートベルトの違反で警察に止められて切符切られたんやさー、普段はしっかりシートベルトしとるのに、たまたま出発した時にしてなかっただけで捕まったんや、普段はちゃんとシートベルトしとるのに。警察もそんなこと取り締まらずにもっと危険な運転とか取り締まればいいんや%&$#▽■@・・・・」と延々不満を述べられるのです。気になって「それっていつ捕まったんですか?」と聞くと「4か月前や、今でも腹が立ってしょうがない。この前もな、警察が立っとったもんでベルトのところを触ったらまた止められてな、今度は言い負かしてやったけど。」二人で笑いながらそんなエピソードを聞いたのですがこれには続きがあって「ついこのまえ、うちのかみさんもシートベルトで捕まってな、おまけに免許不携帯やったんや。」「それは大変でしたね、奥さんは何て言ってみえるんですか?」と聞くと「かみさんは、自分が免許忘れたり、シートベルト忘れたんやで自分が悪いんやって言っとるけど・・」とここまで聞いて勘のいい方なら気付かれたかもしれませんが、この男性と奥さんで物事のとらえ方がまるで違うことがわかりますか?

 旦那さんは、違反切符を切った警官が許せないと4か月たってもまだ腹を立てています。一方奥さんは自分が悪かったから仕方ないと割り切っておられます。こんな例は分かりやすいですが、何か嫌な物事を忘れずにずっと相手のことを憎んでいても相手はそんなことは知らずにすぐに記憶から消えています。「多分そいつ、今頃パフェとか食ってるよ。」(サンクチュアリ出版)という本も出ているように、誰かに何かを言われていつまでもクヨクヨしていても、言った当の本人は自分が何て言ったのかなんてすっかり忘れてしまってパフェを食べたりしているのです。相手の言葉にとらわれていつまでたってもクヨクヨしたり、悩んだりといったことは誰にでもよくあることです。

何か嫌なことがあったときに誰か他人のせいにするのと、自分が悪かったと反省するのではどちらの方が早く気持ちを切り替えて前に進めると思いますか?

自分の行動を振り返って反省する方が、他人を責めるよりはるかに早く立ち直れます。自分の行動を振り返って反省するって中々できる人はいませんし、それができたら何歳になっても成長し続けられます。他人は変えられないけれど、自分の行動や思考は今日からでも変えられますからね。反省をするのと自分を責めるのとは似ているようで違う行為です。反省とは自分の行動を振り返り、良かった点悪かった点を客観的に見て今後の改善に役立てる行為ですが、自分を責めるというのは打ちひしがれている姿を誰かに見せて慰めを求める行為です。

もし自分が悪くなくて、誰かに非難中傷を受けているなら耳を貸す必要なんてないですし気にする必要もありません。そんな書き込みを見る必要もありません。悪いことを言ったりやったりしている人は、自分が制裁を加えなくても宇宙の法則「因果の道理」によって自滅します。あなたは、嫌なあいつが自滅する姿をパフェでも食べながら眺めればいいんです。