ブライトスタッフ通信vol.232

今年は夏が暑くて長く、9月になっても生ぬるい風が吹いています。高山の気温が沖縄の気温より高かったりと、今年の夏は特に厳しかった気がします。

今回は人生を大きく変える人生劇場の前提(初期設定)についてお話ししたいと思います。人生を舞台の上で演ずる演劇に喩えるならば、貴方は演劇の主人公。周りの人たちは貴方の人生劇場に登場するキャストです。そのキャストの最初のキャラクター設定で貴方の人生は大きく変わってきます。

演劇ならば配役と設定が最初から決まっていますが、同じように人生劇場でも配役に対する設定を私たちは無意識でそれぞれ細かく決めています。この人は自分の味方で応援してくれる人とか、この人は意地悪な事を言って来る人とか、この人は傲慢で自分に無理強いして来る人などです。人生劇場は人それぞれ、みんなが自分主役の人生劇場を持っています。貴方の人生劇場では周囲の人たちは皆貴方の脇役ですが、貴方の友人の人生劇場では貴方は脇役であって、その友人の勝手なキャラクター設定で登場しています。貴方がどういうことを思っているかに関わらず、その友人の勝手な思い込みで貴方のキャラクター設定が決められています。

貴方の人生劇場の中で自分に関係ない所で振る舞う人、たとえばテレビに出て来る芸能人とか、プロ野球選手とかはどんな設定をしていても構わないのですが、自分に何かしら関わって来る人のキャラクター設定をどう決めるかで、自分の人生が大きく変わってきます。

たとえば、自分の周りの人はいつか自分を裏切る人という設定をしていたとします。そうすると人間関係が良好な間は良いのですが、何か自分の意にそぐわない事を相手がした時に、「やっぱり裏切った」と感じてしまいます。自分の初期設定が正しかった裏付けを取ろうとするのです。

それとは逆に、自分の周りの人は自分の味方で、応援してくれる人と設定をしていると、同じように自分の意にそぐわないことをされても、「何か事情があってああいう行動をとるんだろう」と善意に解釈出来るのです。元々は自分の味方設定なわけですから、何を言ってきても本心ではないだろうと勝手な想像が出来ます。

人生劇場の登場人物のキャラクター設定は、今日からでもガラッと変えることが出来ます。今まで敵だと思い込んでいた人を、自分のファンという設定に変えてもいいのです。高圧的で自分は苦手と思っている人でも、家に帰ると飼い猫にメロメロで「ただいま~ゴロニャーン。」なんて話しかけているめちゃめちゃ面白キャラに設定することも可能です。貴方にいつも辛辣な意見を言ってくるあの嫌な人も、本当は貴方のことを羨んでいる隠れファンなのです。でもその羨む気持ちを表現すると貴方に負けた気がして自分のプライドが保てないので、貴方のプライドを傷つけてマウンティングをしようとしている自己評価の低いかまってちゃんなのです。こんな風に自分なりに配役を決めて見ると人生を悲劇にも喜劇にも出来そうです。

自分の周囲の人たちについて今一度、配役設定を振り返ってみませんか。どうせなら自分の味方ばかりという設定をした方が幸せな人生になるでしょう。周囲は敵ばかり、まるで一人で戦争の敵地へ乗り込んで行ったような状況では心の休まる暇がありません。自分の周囲は自分の応援団でみんな好意的に見てくれていると思い込んだら、周囲の人を見る目が少し変わってきませんか?