ブライトスタッフ通信vol.234

日に日に日没時間も早くなって、朝晩の空気も冷たくなってきましたが皆さんは体調など崩されていませんか?

今回は、前回に引き続き自分の自己肯定感を高めることをテーマにお話ししたいと思います。

この通信を読んでいただいているということは、少なくとも貴方自身が今よりも自己肯定感を高めたいということだと思います

具体的な方法の前に、認識して頂きたい大切なことがあります。貴方がもし今砂漠のど真ん中に居て、水も食料もあと少しで底をつくとしましょう。今あなたの手元にはオアシス(水の有る緑地帯)のある場所と、方位磁石が有ります。でもそれだけではオアシスに辿り着くことは不可能です。絶対に必要な情報が無いからです。それは何だと思いますか?目的地に辿り着くために絶対に必要な情報、それは貴方の現在地です。自分がどこに立っているのかが分からなければ、全く逆方向に進んでしまう可能性もあります。

地図上で自分が今どの位置に居るのかを知るには、携帯のGPS位置情報を使えばすぐにわかりますが、心の状態で今どの位置に居るのかを知るには自己肯定感(自己受容)について学ぶことが一番の近道だと思います。心理カウンセリングを受けるのも自分の立ち位置を知るのにとても有効です。一度のカウンセリングで全て知ることは難しいのですが、何回もカウンセリングを受けるうちに鏡に向かって自分の姿を映すように自分の心の姿が見えてきます。

今の自分の自己肯定感がどの程度なのかが分かれば、どのようにして自己肯定感を高めていくかを学んで実践するだけです。それについては、前回の後半で少し触れましたが、他人に対してどの程度寛容でいられるのかで少し知ることが出来ます。自分のルールをどの程度相手に押し付けようとしているのかということです。「あの人は、ずぼらで一緒にいると腹が立ってくる」「あの人は、挨拶がしっかりできない人だから嫌い」「あの人の、服装のセンスは受け入れられない」「あの人の喋り方が嫌い」「あの店員の接客マナーがなっていない」他人に対してかくあるべきという強いルールを持っている人は、自分にもかくあるべきというルールを課しています。ルール通りに出来なかったときに「ルールを守れない自分はダメな人間だ」と自分を責めてしまい自己肯定感が下がってしまいます。

また、何かが「出来る」「出来ない」で人を判断しているのも、自己肯定感の低い人の特徴です。学歴が高いからすごい人、大手企業の部長だからすごい人、国家資格を持っているからすごい人、逆に無名でフリーの人だから価値のない人、という風に他人を格付けして判断しているのも見方を変えれば自分の肩書や資格で自分の価値を決めている人と言うことが出来ます。肩書を失ったり資格の仕事が出来なくなったときに自己肯定感は急降下してしまいます。

自己肯定感とは、何かが出来るとか出来ない、地位があるとか無いに関係なく自分に価値があると思える状態のことです。目標に向かって努力して、目標を達成することが自己肯定感を高められると思っている人が多いと思いますが、それが実は全く逆方向に進んでいることになります。出来ても出来なくても自分には価値があるのだと思える人が自己肯定感の高い人です。

出来ること、出来ないことで自分の価値は決まらない、持っている物の価値で自分の価値は決まらないと思えれば、色んな場面で自分を受容でき自己肯定感も高まります。今日からいきなり自分のすべてが受容できるということは難しいかもしれませんが、毎日少しずつ意識することで受容できる範囲が広がっていくはずです。