ブライトスタッフ通信vol.244

今年の夏は猛暑で我が家のエアコンもフル回転でしたが、9月になってもまだまだ暑い日が続いています。みなさんの体調管理は大丈夫ですか?

今回は「善い人ぶるのは止めよう」と題してお話ししたいと思います。善い人ぶるのを止めるというのは、周りの人から善い人だと言われたくて、本当はやりたくないことをするのを止めようということです。怒りの感情に任せて他人や家族に怒鳴り散らしたり、クレーマーになれと言っているのではありません。

例をあげるとLINEで友達からメッセージをもらったときに、メッセージを開く前に既読にならないように中身を見たり、メッセージが来たらすぐに返す人がいます。既読したあとそのまま放置したらいけないと思って既読をつけられなかったり、メッセージが来たらすぐに返さないといけないと思って、何をしていてもLINEが気になったりといった具合です。そもそもLINEやメールは電話に出られない場合や、返事に時間がかかっても良い場合の連絡ツールですから、即答を求めることに無理があります。他人からどう見られるかに気を付けている人は好感度が上がりますし、世の中を生きていく上でとても大切なことだと思いますが、相手が自分のことをどう思うかについては相手の都合なので考えても仕方のないことです。

友人から気乗りのしない飲み会に誘われときに、あなたは「気分が乗らないから」と断ることが出来ますか?それとも気乗りのしない飲み会に参加して「止めときゃよかった」なんてぼやきますか?ここでも善い人ぶって大切な自分の人生を他人の為に削る人がいます。

冒頭で「善い人ぶる」と書きましたが、言葉を変えると他人を喜ばせるために自分の人生を使っているということです。誰かを喜ばせるための行動をとることは、幼少期にもありがちです。それは親がすぐに不機嫌な態度を見せる人だったとすると、子供は親を喜ばせようと自分の欲求を抑えて親の喜ぶ行動を取るようになるからです。子供は親が不機嫌になることによって、養育してもらえなくなるという生命の危機を無意識に感じます。ですから、すぐに不機嫌になる親の元では子供は自分の人生でなくて親のための人生を生きようとします。

「誰かのための人生を生きるのを止めて、自分本位に生きよう」と声を大にして伝えたいと思います。何故なら自分本位に生きることが、人生を楽しんで生きるための大切な要素だからです。自分本位で生きるという事と、わがままに振る舞って他人を振り回す事は、似ているようで違います。自分本位で生きるというのは、他人の要望も聞きつつ自分の要望も自覚して、そのすり合わせをしていくということです。友人と食事会をするのに何処のレストランでやるかを決める時に、前回は友人の希望のレストランで食事会をしたから、今度は自分が行きたかったレストランで食事会をするとか、家族で見たいテレビが違うときにどちらが譲って録画で見るかを話し合って決めるとかです。

自分で、自分の欲求を自覚してそれを大切に出来ると、他人の欲求も大切にすることが出来るようになります。もし他人の欲求を満たす姿を見て許せなかったり、イラッとすることがあるならば、貴方自身の欲求を自覚していないか、その欲求が満たされていないのかもしれません。自分にも他人にも優しく、よりよく生きるために善人ぶらずに生きてみましょう。