ブライトスタッフ通信vol.246

今年はいつまでも暖かな秋で、先日も日中外作業をするのに半袖でウロウロしていても、うっすら汗ばむほどでした。

唐突な質問ですが、貴方は仕事が好きですか?あるいは今の仕事に喜びを見出していますか?「好きこそものの上手なれ」という諺がありますが、仕事でも勉強でも好きなことには集中できるので、上達もするし他人より秀でることが出来るということです。

仕事がなかなか身につかないとか、技術が身につかないというのは、仕事の中に喜びを見出していないからかもしれません。仕事が上達するとか技術が身につくということは、仕事に喜びを見出すことが大前提だと思います。自分の好きな仕事でないから楽しくないとか、自分の性分に合わないから楽しめないということもあるかと思います。

ではどうしたら楽しめる仕事が見つかるのでしょう?どうしたらやりがいのある仕事が見つかるのでしょう?もし貴方が自分の性格に合わない仕事だから楽しめないとか、自分に合わない会社だから楽しくないと思っているなら、ちょっと考え方を変えてみませんか?

心理カウンセラーの野口嘉則さんによると、人が生きる力を育むために「内発的動機」が大切といわれます。仕事の動機には「外発的動機」と言われるものと「内発的動機」と言われるものがあります。「外発的動機」というのは「上司に褒めてもらうために(あるいは叱られないように)仕事を頑張る」とか「資格試験に合格するために勉強する」といったものです。

対して「内発的動機」とは内から生じる興味や関心によって行動しようとすることで、「本を読むこと自体が楽しいから本を読む」とか「遊びたいから遊ぶ」などが内発的動機による行動です。

 内発的動機によって仕事をやることで、やりたいことをやるときの満足感、幸福感を味わえます。自己決定の積み重ねによって内発的動機が発動されやすくなります。自己決定とは自分で意識してなくても小さな決定を下すことです。コンビニで買う商品を決める。ファミレスで食べるメニューを決める。暇な時間に趣味をやる。今日着ていく服を決める。仕事においても自己決定が出来る人は、自分の仕事が好きになり、仕事にやりがいを持てます。自分の業務改善、仕事の段取り、新規開拓等、自分で決定してやる仕事については嫌なことがあっても自己責任だとアキラメがつきます。

仕事において他人の指示を待ってばかりいると、ミスをしても誰かの責任にしたり、常にやらされ感のある仕事で、仕事に喜びを見出せません。

 外発的動機というのは、自分の人生という車のハンドルを誰かに握られている状態です。誰かのおかげで機嫌が良くなったり、誰かのせいで落ち込んだり。そんな他人に振り回される人生は楽しい人生ですか?

自分の仕事を他人に認められたらやる気が出る(二人称の喜び)と考えるよりも、自分がお客さんの役に立ちたいから頑張る。感謝の言葉はもらえなくてもきっと役に立っているに違いない(一人称で喜ぶ)と思う方が心は安定します。他人の言葉に左右されないからです。人生のハンドルを自ら握ってみませんか。